二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・6 これは誰でしょう

何をかくそう、実は内容に疑問点がいくつかあって紹介するのを少々ためらった書籍、鳥居清経の「繪本廿四孝」。

6番目はこちらの方。これは難問です。っていうか、わかったら奇跡。なんでわかるの、と聞き返したくなるレベル。

一段高いところに座っている女性は母親でしょうね、頭を下げる男性とそばに控える女性。漢文帝かな~、でも漢文帝は二番目に登場済、ということは丁蘭だね!母親は実物大で生きてるように見えるけれど実は木像なのね!簡単簡単タンタカタン!!

さて驚きの人名は・・・!

ARC古典籍ポータルデータベースより

もちろん姜詩ですよ(なんで?)

湧き水はどこいった?鯉二匹は????つーかこの絵は丁蘭だよね?

姜詩
後漢の人也 父におくれ母に孝行せしなり その妻姑に孝をつくす 母常江の水を好む 妻六七里 江の水を汲に行 風にあい かへらず 母水にかつへる 妻を去る 妻夫をうらみず ひそかに母につかへければこれをかんじ よひ返し いよいよ孝をつくせしとなり

ーーー

絵と文章、まったく嚙み合ってませんね。こちらのお嫁さんは孝を尽くすようには見えません。「何よ、こんな木像拝んで。バカみたい」と言ってそうなお嫁さんです。