二人目は漢文帝。
画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
内容:
・漢文帝は漢の高祖のおぼっちゃま。幼名は恒(ごう)。
・親孝行な人で、母親の薄(はく)太后が食事のときは恒は自ら毒見をしました。
・恒はたくさんいる兄弟の中でも一番仁義を重んじ親孝行でしたので、臣下の陳平・周勃は恒を帝位に推し、ついに恒は漢文帝となりました。
・四百余州の天子となったのちでも漢文帝は親孝行を続けました。なかなかできないことですねー。
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山形県貞泉寺の漢文帝。この絵を参考にしたのでしょうね。
♪♪おまけ♪♪
この書籍前半、日本の二十四孝の中の一枚がこちら。高貴そうな女性に仕える夫婦はパっと見、漢文帝とそっくりです。
実は北条泰時さんでしたー。確かに着物の柄がミツウロコ(笑)。襖の模様もミツウロコ。NHK「鎌倉殿の13人」では小栗旬(北条義時)とガッキーちゃんのお子、金剛くんですね。
さて説明文には何が書いてあるんでしょう。
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北条泰時
北条義時の長男にて鎌倉三代の執権たり 義時存生のうち泰時にまさりて寵愛深き子多くありければ その死後泰時所領をわが弟妹に多く分け与へ その身は少し受けけるを尼将軍聞き給ひ驚きてあらため正しく分け与へんと沙汰あるを泰時深くとどめ申し 彼らを疎かになすは父の志にあらずと強いて初めのごとく分け与へけり
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父が亡くなったとき、相続では兄弟より所領を少なく受け取ったとのこと。そうするとこの高貴な女性は尼将軍、北条政子さまのようですね。漢文帝のような親孝行のシーンではなく、泰時が、伯母である尼将軍に資産相続について意見を述べている場面ということでしょうか。さて奥さんは謙虚な夫の味方なのか、それとも伯母さんに声援を送っているのか、どちらでしょう。