さてこの書籍のご紹介も半分来ました。12番目の孝子はこちらの方。
この人も社寺彫刻ではレギュラーメンバー。珍しく子供が二人いますね。
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ARC古典籍ポータルデータベースより
黄金の釜を掘り当てて、子供を埋めずに済んだ郭巨。
郭巨
河南の人也 いへまづし 母に孝をつくせり 三歳の子有 母孫を愛して 食をわくるゆへ食とぼしとて其子をうづめんとて あなをほりけれは 金(こがね)のかまをほりいたせり 此釜の銘に天より郭巨にあたふとあり
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文章のほうは「三歳の子あり」しか書いてないのに絵のほうはもう一人乳児がいるって妙ね~。この乳児を落っことしそうな母親、どこかの彫刻で見た覚えがあるけれど、どこだったかな。ネットの画像だったと思うけど。
この郭巨が掘り出した釜ですが、羽釜の「羽」の部分が見えませんね。日本の絵や彫刻では郭巨の釜はわかりやすく羽釜で描かれていることがほとんどです。
小判がザックザク~。これで子供二人とおばあさんを含む、家族5人の生活は安泰。