二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

童子教・1郭巨

郭巨為養母  堀穴得金釜
”郭巨は母を養はんが為に 穴を堀て金(こがね)の釜を得たり”

孝子伝にいでたり郭巨は後漢の世の人なり。家貧しくて ひとりの老いたる母親を養ふ。その妻一人の子を産む。三歳になるとき母食物を分けて孫に食はせり。郭巨、その妻に語りていふよう、家貧しければ母を養ふことかなわず。子を埋づみて母を養ふべし。子はまたもあるべきが、母は再び見るべからずといへば、妻も同心して子を埋づまんとす。郭巨穴をほること二尺あまりにて、ひとつの黄金の釜を得たり。上にくろがねの銘あり。天賜孝子郭巨、官不得奪、人不得取としるせり。いふこころは天より孝子の郭巨に賜る。役所へもとりあげまじく、人も取るまじきとなり。 蒙求三綱行実を按ずるに黄金一釜をほりいだすとあり。釜は六斗四升なり。論語に子曰これに釜(ふ)を与へよとあり。

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子どもはギリ命拾い。