二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

童子教・3孟宗

孟宗哭竹中 深雪中抜筍
”孟宗 竹中に哭(なげい)て 深雪の中に筍を抜く”

晋張方楚国先賢伝(しんのちょうほうがそこくせんけんでん)にみへたり孟宗が母、笋(たかんな)を好きこのめり。母の死してのちに、日ごろ好かれたるものにて祀らんと思へども、時いま冬の節、雪深き中に笋生ずべきようもなく孟宗竹の林に入りておおいに悲しみ嘆きければ竹の子これがためにおひいでけり。これをもって母の亡後にまつりけるとあり。これみな至孝の感ずるところなり。後、孫皎(そんこう)につかへて司空(しくう)と云官になれり。又異説あり。孝子伝に孟仁、字(あざな)は恭武といへり。江夏の人なり。母につかへていたって孝行なり。母たかんなをくはんことを好む。孟仁常に用意してそなへけり。しかるに冬の月いまだ生ぜず。孟仁竹にすがりて嘆きければ精霊これを感じて、これがために筍おひいづとなり。かくのごとく二説あり。いづれも用ゆべし。呉録には孟仁もとの名は孟宗といへり。