二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

漢土二十四孝伝・8 楊香(ようきょう)


楊香は晋の代魯国の人。楊ホウトが娘なり。年十四の時、田園に出でて粟を取らんとせし時晴天に風起こり大木の枝どうどうとして二匹の現れ出で、の楊ホウを目掛けて飛びかからんとて、すでに食わんとする気色なれば楊香はいまだ幼く、ことに女子の身なればすべきやうなく嘆息して天に向かひ願はくは我が生命を虎に与へて父が命を助けたまへと心中に祈念して我が身は虎を少しも恐れず虎の頭(かしら)にすがりつき、声を上げて父を(助け?)我を食らふべしと嘆きければ心なき獣といへども虎は優れて(名獣?)なるゆへ、いまでたけき勢ひくぢけ尾を垂れ項を下げてかたへの山へ逃げ去りけり。


これまったく孝行の深きによりて天ものかじゅありけるか。虎も楊香が孝心を感じてや逃げ行きたるゆへにこそ親子ともつつがなく家に帰りしこと志の深きがゆへにかかる奇特もありけるならん。
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【あらすじ】
父を襲おうとした虎に立ち向かった勇敢な少女。虎も退散。


・楊香は女の子だった!読んでみないとわからないですね!本によって少年になったり少女になったり性別不明だったりする楊香。



「楊香」をGoogle検索すると中国語の検索結果でやっぱり「楊ナントカの女(むすめ)」と出てくるものがあるので、女の子で合ってるんでしょうか。「香」っていう名前は女の子の名前なんでしょうかね。日本の「かおる」みたいに男女どちらでも使える名前だったりするとややこしいですね。
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モチーフ。
1.楊香
2.楊香の父
3.トラ
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