2016年4月24日に訪れた、千葉県八千代市の飯綱神社。
左「曽參」と右「朱壽昌」。
左側の曽參のお母さんは指を噛んでいます(おまじない)。曽子の後ろには山で採ってきた薪。
右の朱壽昌は生き別れになった親子の感動の対面シーン。朱壽昌は地位を捨てて母に会いに来ました。
左「陸績」と右「漢文帝」。
左は橘の実を受け取る陸績。右は母親に献身的に尽くす漢文帝だと思われます。
左「王祥」と右「孟宗」。
左は氷の下から飛び出した鯉を捕まえる王祥。右は真冬にタケノコ掘りしている孟宗。
左「張孝張礼兄弟」と右「姜詩」。
左は盗賊に襲われた張孝兄弟。兄弟の一人は自ら胸をはだけて、「僕のほうが肥ってるから美味しいよ」とアピール。右の彫刻は水を汲む奥さんと、川から身を乗り出す二匹の鯉。後ろに控えて何やら指図しているのが姜詩の母親。姜詩はどこ?
左「董永」と右「蔡順」
左は天女が右手に何か持っているようです。機織り道具の何かでしょうか。右は賊に襲われたのに何故かお米と肉を貰ってしまった蔡順ですね。
「えん子」。
鹿のコスプレしているのでこれは間違いなく「えん子」。
「黄山谷」。
←女庭訓より
ちょっと悩みましたが、「女庭訓」の黄山谷が同じような構図でした。病床の親、世話をする人、器を持って川のそばに立つ良い身なりの男性。
「王ほう」。
雷雨の中、お墓へ向かう男性といえば「王ほう」。
「郭巨」。
釜の前で左右に夫婦。天に感謝の気持ちを捧げる郭巨。
「呉猛」。
父親の寝床の脇で裸でうずくまり、蚊に刺され放題の少年。
「丁蘭」。
親の木像にお供え物を運ぶ夫婦。やってらんないわーという奥さんの心の声が聞こえてくるよう。
「田眞兄弟」。
飯綱神社の彫刻には「仲由」と「江革」がなく、かわりにあまり見かけない「張孝張礼兄弟」と、この「田眞兄弟」が入っています。大木の前で「伐っちゃおうね」と相談している三兄弟。悲しんだ木は一晩で枯れてしまい、伐るのやめたら木が復活したというお話。
「唐夫人」
このお姑さんは立ち膝でしょうか。四つん這い、椅子使用など描き方もさまざま。
「閔損」
追い出される継母と子供たち。お父さんかなり怒ってる表情。なだめる閔損。
「老莱子」
この彫刻ではよその子ども三人も一緒に遊んでいます。いくら老莱子がこどものふりをしても身体の大きさの違いは歴然だと思うの。
「ゆ黔婁」。
星に祈りを捧げるゆ黔婁。視線の先には北斗七星。
「黄香」。
これは「黄香」でいいんですよね?扇で仰ぐ少年は描かれていませんが。
←稲敷市大杉神社の彫刻。
お父さんは左手に何を握っているんだろうと悩みましたが、ほぼ同じ組み合わせの大杉神社の彫刻を参照すると、飯綱神社のお父さんは握った杖が根元から欠損してしまっているようです。短刀でも隠し持っているのかと誤解するところでした。