12.漢文帝
息子夫婦が親に食事を運ぶ、高齢化社会ではそれほど珍しくない(?)場面。えーっと、漢文帝の親孝行のポイントはどこだっけ?とふと考えてしまいました。
お母さんの薄(はく)太后。脇には二人の童子。長柄の団扇は「翳(さしは)」というようです。
何やら運ぶ漢文帝と、おそらく文帝の妻。漢文帝はたくさんいる兄弟の中でも最も親孝行。帝の地位についていても薬や食事はまず自分が毒見をしてから母に与え、世話をするときもラフな格好ではなくきちんと衣冠を身に着けていた、というところが重要なようです。普段着だったら彫刻にはならなかったのかな。