二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

二十四孝繪抄・3 曽參

曽參。薪を伐採しているところですね。薪を背負って自宅へ走る、もしくは玄関先に薪を置いて母のもとへ駆け寄る構図が多い中で、これはあまり見ない図。薪はかなり集まったようなので、きっと今切り落とした枝を束に入れて山を下りるんでしょうね。

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この一画には家が3軒あるのか2軒なのか、悩ませる描き方。木にしがみつく曽參→落ちる枝→その下の曽參の自宅→家の中の母親、という感じに視線を誘導させるのは面白いんだけれど。ご近所さんは描かずに自宅一軒だけ描けばよいのでは。ついでに母親はもう少しそれっぽく描いてほしい。といっても曽參の挿絵の中では、私はこれが斬新で好き。