えん子。眼病を患う両親のために、薬となる鹿の乳を集めに鹿の格好をして山に入りました。ところが鹿と間違われて猟師に矢で射られそうになりました。
「何だよ、この筒は」「それは両親の目薬にする鹿の乳です。返してください」というセリフが交わされているんでしょう、おそらく。
この本の文章では「狩人はるかにこれ(鹿の扮装してるえん子)を見て鹿と思ひ弓矢つがひ満月の如く引き絞り すでに射えて倒さんとしければ えん子 そのゆえをつぶさに語りて 危うき矢先を免れたり」と書かれています。猟師とえん子の会話は出てきませんので上記会話はあくまで私の想像です。