朱壽昌。ここは一体どこなんでしょう。母親の家の玄関先には見えない。左手は海が広がってるんでしょうか。奥は断崖絶壁?
画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より
朱壽昌 棄官尋母
宋朱壽昌七歳の比。父新に美女を娶て。壽昌が母を去ける。それより母を見ざる事をかなしみなげきて。一日もわすれざりけり。しかれども父又後母につかへて。孝道を尽し。父存生のうちは。一旦離別し給へる母なれば。父への無礼。後母へのはばかりをおもひ。心の中にのみ。深く慕ひて。いささかも色に出さず。五十年を経て。官禄をすて。天に誓て謂く。我若母のながらへ在さすして。逢奉らずば。再び家にかへり。世に交るべからずとて。行方をもとめけるに。からうじてたつね逢けり。此時母の齢七十を踰(こえ)けれども。猶寿をたもちて。めぐり逢ける事。孝心のまめなるが故ならずや。遂に朝廷に聞へて。顕官厚禄を賜りしとなん。実に神宗皇帝熙寧中の事也
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山の中で巡り合えた?
岡田玉山紹介ではすっかりお馴染みになってきた成田山釈迦堂の朱壽昌。
お母さんの杖はどこに行っちゃったのー。バランス取れないねー。