二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・13 王祥

鯉二匹を下げ、橋を渡って帰宅する王祥。

画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より

王祥 臥冰求鯉
晋の王祥字は休徴。天性至孝の人なり。継母不慈なれども。恨とせず。愈恭謹にせり。父母疾ある時は。晝夜側にありて。帯を解ず。湯薬をも先嘗味ははざればすすめざるなり。寒天の比。母の生魚を食はんといへるに。水凍りて魚を取べき使なけれども。其望を遂ざらん事をなげき。池に臨みて。魚を求ん為に衣を脱て氷の上に臥し。身の温りにて、氷を剖んとす。其志の篤き感応にや。さしもはりつめたる厚氷。忽ちに解て。双鯉踊出たり。母又黄雀の炙(あぶりもの)を求るに。これを奉らん事を欲へば。黄雀数十飛入けるなど。其感応の致す所を。郷里の人々まのあたり見聞て歎美せり。又庭前に奈(からなし)ありて丹く実れり。母愛してこれを守らしむ。風雨発る時は。樹を抱て泣く。其孝徳天下にあらはれ。遂に三公に至れり

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鯉が二匹でニヒキゴイ~♪

 

玉山の挿絵とは左右反転してます。玉山の王祥は橋を渡り終えて、間もなく帰宅。いっぽう成田山釈迦堂の王祥は橋を渡る途中です。

橋の下は凍ってますね。

 

黄色の丸の中には氷のヒビ、一方赤い丸の中には水が流れている感じ。

ここが、王祥が体温で氷を溶かして鯉を捕まえた穴だと思われます。

拡大図。

 

お隣の彫刻は閔損です。両方とも時期は真冬ですね。