二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・17 王祥

王祥。真冬だからちょうど今の時期でしょうか。自殺行為ですね。どちらの絵も鯉が池から飛び出しています。

国立国会図書館デジタルコレクションより

王祥
王祥 臥冰求鯉
王祥は晋の世の人也 継母に使て孝行也 或時生魚を食んと母の望ける比霜寒氣甚敷時にて江には冰張結(詰)め魚を取可き手立なしと雖も孝心深き人成 赤躰と成 冰の上に臥て心中魚を得んとて祈けるに冰王祥が臥したる形に解二疋の鯉出て悦び持帰て母に進めける 孝の天を感せしむ事如此(かくのごとし)

 

※今回もほぼ「修身二十四孝の王祥」のテキストと同じでした。

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(修身二十四孝)
王祥は晋の世の人なり 継母に仕へて孝行なり あるとき 生魚を食らはんと 母の望みけるに 頃しも 寒気甚だしきときにて 江には 氷が 張りつめ 魚をとるべきてだてなしといへども かく孝心深き人なれば あかはだかとなり 氷の上に臥して 心中魚を得んとて祈りけるに氷 王祥が臥したる形に溶けて 二匹の鯉 踊り出でたり 喜び持ち帰りて母にすすめけり 孝の徳 天を感ぜしむること かくのごとし