二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/二十四孝 (中野市右衛門1632)・1 大舜

一番初めは大舜。白象と黒象、鍬を担ぐ大舜。鳥は飛んでいるのと、枝でくつろいでいるのがいますね。

国立国会図書館デジタルコレクションより 

大舜
隊々耕春象 紛々耘草禽
嗣尭登宝位 孝感動天心

大舜はいたつて孝行なる人なり。
父の名は。こそうといへる。一段かたくなにして。
母はかたましき人なり。 
おととは おほひにおごりていたづら人なり。
しかれども。大舜はひたすら。孝行をいたせり。
あるとき。れきさんといふところに。耕作しけるに。
かれが孝行を感じて。
大象が来たつて。田をたかやし。又鳥飛来たつて。
田の草をくさきり。 
耕作のたすけをなしたるなり。
さて其時の天下の御あるじをば。尭王と名付けたてまつる。
姫君まします。姉をば。蛾皇と申。妹を女英と申侍り。
尭王すなはち。舜の孝行なる事を。きこしめしをよはれ。
御むすめを妃にそなへ。
つゐに天下をゆづりたまへり。
これひとへに孝行のふかきこころよりおこれり

ーーー

日光市輪王寺糸割符灯篭の大舜。