二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

漢土二十四孝伝・18 朱壽昌(しゅ じゅしょう)

壽昌は宋の世の人。は七才の時父に離別せられて他へゆきたりしが壽昌成長して神宗帝に仕へけれども生みのを知らずして一日も孝養をなさざるは不孝なりと嘆き、常々これを心よからずおもひたりしが、あまりの懐かしさに貫禄を捨てて、そことも知らぬ母を尋ね歩き、遂に秦の国にて尋ねあたるにこのとき母の歳七十に余れり。
互ひに別れし長の年月の物思ひをうち語らひて悲嘆の涙にくれつつも手に手を取りて喜び合ふぞ道理なり。
これより壽昌はここにとどまり母に仕へ孝養朝暮怠りなしとのこと。神宗帝に奏聞するものありしに帝叡感ななめならず壽昌が官を捨てて都を逃れ出でし罪を許したまひ、親子もろとも都に召され元のごとく貫禄を賜り栄へけるとぞ。これも孝行の徳感ずるにあまりあり。

*子ども「亀とったとった 亀取り 大晦日は とるだ(???)」
  朱  「母者人、お懐かしうござりました。お達者な顔見て嬉しや」


*この謎の囃子文句(?)は民話「大歳(おおどし=大晦日)の亀」に関連するものなのでしょうか。なんで子どもたちはハダカなのかな。

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【あらすじ】
朱寿昌は生き別れになった母親に親孝行ができないことを嘆き、国と地位を捨て母を尋ねあるき、ついに巡り会うことができました。帝も感動し、壽昌が官位を捨てた罪を許し、貫禄も再び与えました。壽昌親子は、都で豊かに暮らしました。

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モチーフは
1.朱壽昌(旅をしてきた様子)
2.母
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