二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

漢土二十四孝伝・19 陸績(りくせき)

陸績
後漢の人なり。その年六才の時袁術といふ人に見みゆ。袁術、陸績のもてなしに橘の実をいだしたり。陸績は橘2つを懐にしてかへる時、礼をなすとて取り落としけtればえんじゅ(つ)は見咎め幼きとて非礼なりと云ふ。
そのとき陸績ひざまづき謹んで申すよう、我が母橘を好めり。家に帰りて母に供へんとて、食せずして持ち帰らんといたせしなりと応へければ袁術聞きて感涙を催し六才の小児、その身食せずして母に供へんとする孝心感ずるにあまりありと褒めたり。
果たして孝行の名高く聞こへ、ついには博学多才の人となりて国に楼を建てけるとなん。
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【あらすじ】
六歳の陸績は袁術というひとのところへ行き、橘の実を貰いました。実をふたつ懐に入れて帰る際、お辞儀をしたら橘の実が落ち、袁術に見咎められました。陸績は母へのお土産にしようと、自分は食べずに持ち帰ろうと思ったのです、と説明しました。袁術はこれを聞いて感涙を流し、陸績の孝心を褒めました。

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モチーフ。
1.陸績
2.袁術
3.橘の実
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