二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/二十四孝図会(葛飾戴斗)・16 朱壽昌

母と感動の再会をする朱壽昌。朱壽昌は細い橋の上。

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1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵

朱壽昌

七歳生離母 参商五十年
一朝相見面 喜気動皇天

朱壽昌は宋の天長の世の人なり。七才の時父雇州の守護となりし時
壽昌が母を去追出せり。夫より五十年が間母を知らざる事をかなしみ
父のもつ(没)後官録を辞して母を尋ねに出けり。われ母にあはずば二たび
かへらじと身より血を出して経を書誓ひをたてて天道に祈り何卒して
母にあはせ玉はれとふかくなげき祈りけるが、其心ざしの切なるにや
天の冥助をうけて同じ国のかたはらにて母に遭けり。
其時母のとし七十に余れり互に泪を流し悦(よろこ)ぶ事限りなし。
かかる孝心を所の守護職聞及び帝へ奏聞して元のごとく官禄をさづけ
玉はりしかは、母をも引とりて孝養残るかたなく心を用ける
親子の間は誰もかくこそ有たきものなりと、おもへどもつとめて
なしかたき孝行なりと時の人/\ほめざるはなかりける

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崩し字勉強中です。間違いやお気づきの点があったら教えて下さいね。

 

三嶋大社の朱壽昌。朱壽昌の背中にちょこんと背負ったリュック(?)がかわいい。でもほとんど荷物入らなさそう。母親の杖は折れてますね。

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