二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

女庭訓・6 姜詩


姜詩 湧泉踊鯉「泉湧きて鯉踊る」



姜詩は母に孝行なる人也 母常に江の水を飲みたく思ひ 又なまうをのなますを好めり すなはち姜詩妻にいひつけ 六七里へだてたる江の水を汲ませけり (もろこしは六丁一里也)妻も姑に孝行にて かの水を汲み また生魚を求め なますをととのへ 母に与へ 夫婦共に孝行を尽くせり 或時大雨大風にあひて得かへらず それゆゑ 姜詩は つまをさる しかれ共 姜詩を少も恨ず ひそかに姑に色々の食物を参らせけり 姜詩感じて妻を呼び戻せり 夫婦共に孝行の志深き故 俄に家のかたはらに 味よき泉湧き出 毎朝二つ三つほどづつ 鯉鮒の魚出けり 是ひとへに天道よりのあたへと悦び母に参らせける
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「六七里」っていうから「1里=約4キロ」で、2〜30Km毎日水汲みに?と思ったら、「もろこしは六丁一里也」という注釈が。度量衡で見ると「一町は約109m」とのことなので現在の距離に直すと1里は654mですか。6〜7里っていうと4〜5Kmですね。この計算で合ってるのかな。

ということで水汲みに往復約10Km。江のそばに引っ越そうよ。