2018-08-23 女庭訓・24 江革 江革(こうかく) 書籍/女庭訓(渓斎英泉1843) 江革 行傭供母「行傭(こうよう)して母に供す」 江革はいとけなきとき父に後れ ひとり母のそばにゐて孝行なりける処に 乱にあひ 母を背おほふて 逃げて難を逃れしに 途中にて 盗賊にあひけるが 盗賊革をおびやかしつれてゆかんとしけるに 老母ありしことを 泣く泣くつげしかば 盗賊も殺すにしのびずして 許して退く それよりといふ処にうつり居たりしが わづかの物もなし故に 革 人の為に日雇をとりて 母を養ふ 得るものを皆母の食として みづからは衣のやぶれしを身にまとひ孝行せしとかや