二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/廿四孝(渓斎英泉)・23 江革

彫刻ではなかなかお目にかかれない江革。このブログの記事数もいちばん少ない人。江革の後ろで母親が泣いてます。

画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 

江革
江革は後漢の代の人なり
おさなくて父にはなれ家貧にしてひとり母のみおれり
おりふし戦国の代となりければ母をせおいて
わきの国ににげゆく所にぬす人江革を見てつれゆかんとす
江革のいふやう われ老母ありたよるかたなければ
はなれがたきよしをいふ 賊ゆるしてはなせしかば
下邳と云所にいへをもとめその身は人にやとはれ身に
まとふものもなく足にはくべきくつさへなけれど
親の為に身をおしまずわつかのちんせんをとりて
まめやかにやしなひつかへけり
詩曰
負母逃危難 究途賊犯頻
哀告俱獲免 傭力以供親
〇江革は然までにわが身をかへりみず孝行をつくしけるゆゑ
人みなあはれみ甘歎して彼を称せさるはなかりしとなん

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府馬愛宕神社の彫刻。たぶん江革。泣いてる二人は英泉の挿絵と似てますね。

左の頭巾をかぶった盗賊(?)は剣か何かを地面に突き立てていたんでしょうか。何か手で持っていたようですね。