今日は曽参です。
国立国会図書館デジタルコレクションより
曽参
曽参は大孝の人なり ある時薪を取らんとて山へ行しに
後へ母の親友来ければ母は曽参の帰らんことを欲しければ
山中にて心(むね)を痛み速(すみやか)に帰りたり
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「母親が指を噛んだ」という大事なポイントは大胆にカットされてますね。
曽参が山へ薪採りに行ってる間に来客があり、おもてなしが出来なくて困った母親が「曽参、早く帰ってきておくれ」という願いを込めて自分の指を噛みました。その願いが親思いの曽参に伝わって、曽参は胸騒ぎを感じて急いで山から帰った、というお話です。
さて中国では指を噛んで祈る風習があったんでしょうか。