二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・9 仲由

曽参と同じく孔子十哲の一人、仲由。またの名を子路

国立国会図書館デジタルコレクションより

仲由

仲由 為親負米
仲由は孔子の十哲の内なり 家貧しくて自ら米を持運び其賃を取て両親を養へ父母役て後国王に使へ大功を養て富貴の身の上と成飲食衣服一つとして不足なし威耀栄花の身となりしが仲由は夫を悦とせず古貧窮にして父母を養へたる事をしたひて常々歎き悲みしぞ実に孝心感ず可し

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↑ 例によって意味不明な部分のある文章。「両親を養へ父母役て後」って何だろう、と思ったら「両親を養ひ父母歿して後」のことみたい。

こちらは修身二十四孝の仲由。

仲由は孔門十哲のうちなり 家貧しくして自ら米を持ち運び その賃を取りて二親を養ひ 父母歿してのち 国王に仕え 大功を奏して 富貴の身の上となりて 飲食衣服ひとつとして不足なく栄耀栄華の身となりしが 仲由はそれを喜びとせず 昔 貧窮にして 父母を養ひたることを したひて常々嘆き悲しみしとぞ 実に孝心感ずべし

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さて今回の「繪本廿四孝」の仲由の挿絵には見覚えが。「ゑほん廿四孝」の朱壽昌の絵とかぶってますよね。

どうも右の山道を行く朱壽昌には違和感がありますね~。絵描きさんとしては近い期間で別々の出版社から出された2冊の二十四孝の本で変化を出すために、多少アレンジしてたんでしょうかね。