二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

漢土二十四孝伝・12 仲由(ちゅうゆう)


仲由は周の世、孔子の御弟子、子路のことなり。母に仕へて孝心篤く家貧しくして人に雇はれ百里の外に負ひ行き、その賃銭を持って母を養ひける。

孝子の恵みにや、母死してのち祖国に仕へ富貴を得て褥(座るときや寝るときに下に敷くもの)を重ね、*鼎(かなへ)を並べよき身の上となりけるが一人嘆じて曰く、我今親の命ありて孝行を尽くしなば、いかばかりの喜びならん。我が身、食に乏しくして「あかざ」を食らひ米を背負ひて貧しかりしも、かかる富貴となりながら二親いまさねば何の楽しみかあらんと日々にこのことを言ひて嘆きしとぞ。


*鼎(かなへ)・・・脚が三本ついた金属製の器。煮炊きする道具。

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【あらすじ】
仲由は母を養うために人に雇われ、米を背負って遠方まで運びました。母の死後、仲由は出世して豊かになりましたが両親がいなくてはお金があっても楽しくはないと嘆いたとのことです。

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モチーフは
<貧しかったとき・米俵を運ぶ仲由>
1.仲由
2・米俵

<裕福になってから・両親を思い出して悲しむ仲由>
1.仲由
2.鼎・ご馳走
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