2018-07-21 修身二十四孝・17 黄香 黄香(おうきょう、こうこう等) 書籍/修身二十四孝(1843) 黄香 扇枕温衾 「枕を扇ぎ 衾(ふすま)をあたた(む)」後漢の黄香 字は文彊(ぶんこう) 経典道学をよくするをもって その名高し 九才のとき母を失ひ 父に仕えけるが もとより 家まづしく めしつかひ なければ みづから力をつくし 夏の暑きころは ゆふべに床(とこ)を扇ぎ 枕を清くし 冬の寒き夜は 身をもって床を温めて 父を臥さしめけり かくのごとき孝行 世にかくれなく 朝廷に仕へて 尚書令(しょうしょれい) 魏郡の 大守にいたる ―――