二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/廿四孝(渓斎英泉)・12 陸績

ミカンが二個転がってます。おもてなしの果物なら頂いて帰ってもいいじゃないの、と思いましたが、黙って持って帰ろうとしたから咎められたんでしょうね。

画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 

陸績
後漢の陸績字は公紀
年六才の時九江郡といふ所にゆき袁術と云人にまみゆ
袁術陸績のもてなしに橘を出したり
りくせきたちばな二つを懐にしてかへる時礼をなすとて
とりおとしければ袁術見とがめ
幼とて非礼なりといふ その時りくせき ひざまづき
つつしんで申すやう 
わが母橘を好めり いへにかへりて母にそなへんとぞんじて
しょくせずしてもちかへらんとすと答ければ
袁術ききて六才の小児その身はしょくせず
母にそなへんとする孝心かんずるにあまりありとて
賞たり はたして孝行の名たかくきこへつひには
博学多才の人となりける

詩曰
孝悌皆天性 人間六歳児 
袖中懐緑橘 遺母報含飴

ーーー