ミカンが二個転がってます。おもてなしの果物なら頂いて帰ってもいいじゃないの、と思いましたが、黙って持って帰ろうとしたから咎められたんでしょうね。
画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより
陸績
後漢の陸績字は公紀
年六才の時九江郡といふ所にゆき袁術と云人にまみゆ
袁術陸績のもてなしに橘を出したり
りくせきたちばな二つを懐にしてかへる時礼をなすとて
とりおとしければ袁術見とがめ
幼とて非礼なりといふ その時りくせき ひざまづき
つつしんで申すやう
わが母橘を好めり いへにかへりて母にそなへんとぞんじて
しょくせずしてもちかへらんとすと答ければ
袁術ききて六才の小児その身はしょくせず
母にそなへんとする孝心かんずるにあまりありとて
賞たり はたして孝行の名たかくきこへつひには
博学多才の人となりける
詩曰
孝悌皆天性 人間六歳児
袖中懐緑橘 遺母報含飴
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