二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・8 閔損

閔損。継母とその子はほぼ同じポーズですね。

国立国会図書館デジタルコレクションより

閔損
閔損 単衣順母 閔損字は子(騫) 孝子の弟子十哲一人にして孝行成人なり 幼なくして母に後れ父後妻を呼び二人に子を生む 母其子を愛て閔損を憎と雖も嘗て恨ず孝行を盡しける 或時父と共に出ること有 父其寒にたへ兼継母の悪き事は我より謝可御免の程願はんずと父にいさめ給ふとぞ

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後半、継母が閔損の着物に綿を入れる代わりに葦の穂を入れた、という肝心な文章が省略されたために意味不明になってます。

 

修身二十四孝の閔損 で内容をご確認ください。

閔損 字は子騫(しけん) 孔子の弟子 十哲の一人にて孝行なる人なり いとけなくして 母におくれ 父のちぞひを娶りて 二人の児(こ)を産む 母その子を愛して 
閔損を憎むといへども かつて恨みず 孝敬を尽くしける あるとき 父とともにいづることあり 父その寒にたえがたきさまを見て その衣(きぬ)を 着れば 蘆(あし)の穂を 綿に入れたるなれば 大に怒りて のちぞへを去らんとす ときに閔損 父にむかひいへるやう なにとぞ 継母のあしきことは われより謝すべし おんゆるしのほど 願はんず と父に諫めたまふとぞ

 

※父と閔損が一緒に出掛けた時に閔損があまりに寒そうなので父親が閔損の服を調べたら、着物の中身が綿ではなく葦の穂だったので、父親は激怒。継母を追い出そうとしたけれど閔損は継母をかばってとりなした・・・というけなげなお話。