三人目の孝子はこちらです。
川岸に置いた衝立の前に座る老夫婦。その二人の前で踊るおじさん。脇には太鼓を鳴らす子供もいます。どこが親孝行なのか理解しにくい、このおじさんの名は・・・
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ARC古典籍ポータルデータベースより
踊ったり泣いたり、子どものフリをして親に老いを感じさせまいとした老莱子ですね。でも隣に本物の子どもがいたら年齢差が一目瞭然になってしまうと思うのですが。親もそこは気づかないフリをしてたんでしょうね。お父さんは目をそらしているようにも見えます。現実を直視したくないのかもしれません。
老莱子
楚のくにの人なり 七十餘にして百ゆう餘の両親に孝行をつくせし わが年よりて かたちの変(かはり)たるを親にみせじと 童の時のいせうをきて親につかふなり
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