二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・2 漢文帝

病床の母親に、お湯や薬を自ら味見して温度を確かめてから運ぶ漢文帝。

『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵)  出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689

漢文帝(かんのぶんてい)
文帝は前漢四代目の天子にて高祖第二の太子なり
母堂を薄太后と申けるが
文帝これに孝をつくし 日々三たびの食もみづから
こころみて勧め給ふこと怠りなし
斯て母ぎみ三年があいだ病ひになやみ給ふ
その久しきあいだといへども文帝孝心あつきゆゑに
帯もとらず寝もせずして みづからかいほうし給ひつつ
湯をすすめ薬をささげ給ふにもまづ そのあつきぬるきを
こころみざれば そなへ給はず
実に かかるおん身にては なしがたき事なるを
いとも尊きことならずや

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