二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・22 姜詩

姜詩。右の挿絵には姜詩本人がいますが(立ってるだけ)、今回の挿絵には水を汲む奥さんの龐(ホウ)氏だけですね。見てるだけの姜詩はいなくても構いませんからね。

国立国会図書館デジタルコレクションより

姜詩
姜詩 湧泉踊鯉 後漢の人なり父に使に至孝なり 其妻宝氏も又姑に孝行を盡しける 然るに母 井の水をきらい江の水を好む 家近くに江の清き水無に依り日々龐に遠により江の水を汲み母に進め或時姜子が家の側に清き泉湧江の水に異ならず 又此れも毎朝二足の鯉出し助となりしとぞ

 

※今回もちょこちょこ怪しい箇所がありますが、何より「二足の鯉」が気になる。多分「二疋」と書くべきだったんだろうとは思うのですが。

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修身二十四孝の姜詩。すっかり修身二十四孝にお世話になっています。

(修身二十四孝)
後漢の人なり 母に仕へて至孝なり その妻ホウ氏もまた姑に孝行を尽くしける しかるに母 井の水を嫌ひ 江の水を飲むことを好む この家 近くに清き江の水なきによりて 日々ホウ氏遠きより 水を汲み来たり 母にすすめける あるとき 姜詩が家のかたはらに 清き泉湧き 江の水に異ならず またこの水に 毎朝二匹の鯉出でて 供食の助けとなりしとぞ