孟宗。この絵の季節は初夏ではなく、真冬です。
国立国会図書館デジタルコレクションより
孟宗
泪滴朔風寒 蕭々竹数竿
須臾春笋出 天意報平安
孟宗は。いとけなくして父にをくれ。ひとりの母をやしなへり。
母年老てつねにやみいたはり。食のあぢはひもたびごとにかはりければ。
よしなき物を望り。ふゆのことなるに竹子をほしくおもへり。
則孟宗竹林に行もとむれ共。ゆきふかき折なれば。などかたやすく得べき。
ひとへに天道の。御あはれみをたのみ奉るとて。祈をかけて大きにかなしみ。
竹によりそひける所に。にはかに大地ひらけて。たけのこあまた生出侍りける。
大きによろこび。則とりてかへり。あつものにつくり。母にあたへ侍りければ。
母是をしよくして其まま病もいへて。よはひをのべたり
是ひとへに。孝行のふかき心をかんじて。天道より与へ給へり
いたはり・・・わずらい。病気になり。
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防寒具を着ているのになぜか裸足。
飯綱神社の孟宗はちゃんと靴履いてました。地面や笹の葉の上に積もった雪の表現がヒラヒラしたフリルみたいでかわいい。笠の上の雪も要チェック。タケノコ見つけてニコニコ孟宗。
宝登山神社の孟宗。心なしか目がうつろ。