二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

三嶋大社・2 老莱子

老莱子。右の二人が年老いた両親、左で泣いているのが老莱子。

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 ヒラヒラした服を着て踊っている彫刻が多い老莱子ですが、ここの老莱子は子供のように両足を投げ出して泣いています。

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老莱子が泣いている理由は・・・。

「・・・又親のために給仕をするとて、わざと蹴つまづきて転び、いとけなき者の泣くやうに泣きけり(御伽草子)」

「老莱子おさなき子のまねして親のまへにたはふれたりとなり 水をもちて座敷に出 つまづきたふれふして 子供のごとくなきたりとぞ みなわが老たるを親にしらせじとの心也(初頴日記故事)」

「されば老莱子は七十にして 身にいつくしき衣をきて をさなきもののかたちになり まなびたはむれ 又親の為に給仕するとき わざとつまつき ころびなどし 幼きものの泣く様に泣きけり(女庭訓)」 

水をこぼしてしまい、泣いて子供らしさをアピールしているようです。

私の撮影した画像では見えないのですが、三嶋大社の解説ページの画像を見ると、急須かヤカンみたいなのが床の上に見えます。