えー、今回の書籍の最後、24人目の孝子はこちらの方です。さあ、誰でしょう。テキスト部分は消してみました。
国立国会図書館デジタルコレクションより
壇の上には夫婦と思われる小さな像が並んでいます。そして像に向かい恭しく礼をする男性。これはもちろん、親孝行のあまり奥さんや隣人とトラブルを起こした、あの孝子さんですね。
と思いきや・・・。
まさかの老莱子(衝撃)。
いやいやいやいや、違うでしょう。18番目で老莱子すでに紹介してるし。
↓ 絵描きさんはちゃんと丁蘭の絵を描いたのにねー。文章描き込んだ人は同じ書籍の中で老莱子が二回出てくるのおかしいと思わなかったのかなあ。出版者さんもどうしてOK出しちゃったのかなー。
国立国会図書館デジタルコレクションより
一応文章載せておきます。18の老莱子のテキストと大体同じです。
老莱子
老莱子 戯綵娯親 幼き時より孝行を盡し其身七十に餘りけれど父母尚存命なりしかば我老を父の前に顕ては其身の老を悲み思ひ いたづらに子供の様なる衣服を着て様に遊び物抔(など)取出し戯遊て敢て年の寄たる躰を見せず 有時つまづき倒れて子供の泣たるまねをして父母の心を慰さめけり
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そして「ゑほん廿四孝」の丁蘭の絵と並べて見ます。左右対称のようによく似た絵ですね。なんで間違うかなあ。
僕老莱子じゃないのに・・・。踊ったり泣いたりしないのに・・・。丁蘭の嘆きが聞こえてくるようです。
ーーー 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6) 終 ーーー