山門下段蟇股の二十四孝は残り二つとなりました。朱寿昌・閔子騫ペアとは反対の面、ブロック塀のあるほうの面です。
蟇股は上段と下段、二つずつ。
下段の二つはこちら。
右から見ていきます。庾黔婁ですね。左下は波が打ち寄せてるところです。庾黔婁の背後は山ですね。本の挿絵ではこのように崖みたいなところで祈っていることも多いです。
庾黔婁、庾 黔婁の前には祭壇、庾 黔婁の後ろにはお供えか何かを持つ童子が座っています。
そして空には北斗七星。狭いスペースにしっかり必要なアイテムが揃っています。
「崖の上に祭壇を据え、北斗七星に祈る庾 黔婁とお供の童子」という内容が凝縮されてますね。
もしかしたら祭壇の手前の丸いくぼみには蝋燭が立っていたのかも。そして庾 黔婁は笏を持っていたかも。
ARC古典籍ポータルデータベースより