江革 行傭供母 「行傭(こうよう)して母を供す」
後漢の人なり 世の乱にあひて 母を伴ひ 他国にゆきて 難を避け その身は 素足 赤裸にして 人に雇はれて 母を養ひける その後 世おさまりて 故郷へ帰るとき 母を車に乗せ 牛馬にては 驚きたまはんと 自ら引いて帰れり 世にこそ巨孝と称しける このこと朝廷に聞こえて 高官を授けられ 行く末めでたくさかえたり
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タイトルが本では行「催」供母になっていますが、「傭」の間違いだと思われます。
母親を乗せた車を引く、もしくは母を背中に負う江革の姿が描かれることが多いですが、これはお茶を差し出しています。漢文帝かと思いました。家の外に車が置かれているので、無事帰宅して安堵の表情を浮かべている親子のシーンでしょうか。