二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・20 蔡順

母親思いで盗賊からご褒美貰った蔡順。

国立国会図書館デジタルコレクションより

蔡順
蔡順 拾椹供親 後漢の人也 此比王猛(王莽)の乱に依て母を養へ難ければ山に行て椹を拾ひ其入物(を?)二つに分て実の赤と黒を分を赤鬚の盗人共其故を尋ければ黒はよく熟たれば母に與 赤は吾が食と云 悪盗大に感じ米二斗牛の形股を與てかへりけり

 

※反乱軍「赤眉」が「赤鬚」になってます。優しいお医者さん?それにしても二十四孝について「繪本廿四孝(梅堂国政)」だけ読んだ人は、文章意味不明だったり漢字間違ってたりする箇所が多くてちょっと気の毒。

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修身二十四孝の蔡順。

(修身二十四孝)
後漢の人なり 此の頃王莽(おうもう)の乱によりて 飢饉なし 母を養ひ養ひがたければ 山に行きて 桑の実を拾ひけり その入れ物を二つに分けて 実の赤きと黒々きとを分けけるを 赤眉の賊といへる盗人ども通りかかりて そのゆえを訊ねければ 色黒きは よく熟したれば 母にすすめ 色の赤きは未だ熟せざるゆへ わが食するなりと言ひければ さしもの悪賊 大に感じ 米二斗 牛の片腿を与へて 去りけりとなん