この庾 黔婁はどうして頭の上でお香を焚いてるんだろう。
『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689
庾黔婁(ゆきんろう)
庾黔婁は南斉の人にて 父につかへて孝なりしが
ある時父大病をわづらふ
その善悪を医師にとふに医師こたえて
病人の糞をなめてしるべし
苦きはよし 甘くば やまひ いゆべからずといふ
黔婁 やすきことなりとて ひそかに病人の糞をなめこころみるに
その味(あぢは)ひ甘かりしかば 黔婁うれひかなしみ
香をたきて北斗星にいのり
ねがはくはわが命をちぢめ父の命にかへ
やまひ平癒なさしめ給へと丹精をこらしければ
日あらずして父のやまひ本ぶくして長く無病にてありしとぞ
実に孝心のしごくせるを天もあはれみ給ふなるべし
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房種さんの庾 黔婁はまとも。
「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
庾黔婁といえば祭壇のある構図がスタンダード。この絵のようにお香は香炉で焚いてほしいものですわね。
二十四孝諺解(1686)17庾 黔婁 ARC古典籍ポータルデータベースより
ヘン。