中央の「観世音」の額の奥、ここの蟇股にも彫刻があります。
真正面からだと蟇股の彫刻は全然見えないですね。
斜め左方向から覗くと、見えるのは王裒ですね。お墓に何か語りかけている風情。頭上には怖い顔の雷神が。
王裒の母親は雷が嫌い。そんな母親の死後、雷が鳴るたびに王裒は母親のお墓へ飛んで行って「私がいるから大丈夫」と励ますのでした。
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お堂が建てられた当時は「観世音」の額を飾ってなかったのかしら。最初から額の裏だったとしたら王裒かわいそう。
額の右側にも人物が二人見えますが、これは全部の二十四孝彫刻を紹介した最後に考察を綴ろうと思います。